長野・川上郷へ星空観望ツアー(2日目)
今日(11/12)は、三鷹発着の星空観望ツアー(1泊2日)の2日目。滞在先の川上村(長野県)では、終日晴天に恵まれました。
夜明け前に宿泊施設(三鷹市川上郷自然の村)の中庭から満天の星空を眺め、午前中は、国立天文台野辺山宇宙電波観測所(下の画像)を見学しながら、八ヶ岳を遠望。さらに、隣接するベジタボール・ウィズ(南牧村農村文化情報交流館)で、プラネタリウム鑑賞も楽しみました。“宇宙県”(後出)である長野への旅で、心身ともにパワーアップした感じです。
さて、昨夜(11日)の観望会では、開始早々に天の川や流れ星(30分程度の観望時間で3つ)を見ることができて、みんなのテンションが上がったところで、みるみるうちにほぼ全天が雲に覆われてしまい、しばらくすると晴れ渡ったり。星空観望を楽しめたものの、やや不安定なお天気でした。でも、天気予報では「曇天」や「雨天」だったことを思うと、大変ラッキーだったともいえるわけですが…。
昨夜の不安定さとは一変し、今朝5時に起床して中庭に出てみると、満天の星空でした。南の空に冬の星座(オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、おうし座、ふたご座、ぎょしゃ座など)が力強く輝き、北の空高くには北斗七星の星の並びも目立ちました。東の空高くには下弦の月。
いつもこの時間に自宅マンションのベランダから見る冬の星座とは、輝き方がまったく違うことや、見える星の数が格段に違うことを、しみじみと体感しました。満天の星空の下で、星たちの力強く美しい輝き(パワー)をただひたすら全身に浴びながら…。寒かったけど、五感が研ぎ澄まされて、心もからだも冴え渡ります。
5時半頃になると、刻々と闇色が薄まっていって、星たちが少しずつ宙の彼方に消えていき、最後まで見えていたのがおおいぬ座のシリウス。ふだん三鷹の空で夜明け前の空を見上げている時も、そうです。すべての星が見えなくなって下弦の月を残したままで、夜は静かに明けていきました
朝食前に宿泊施設の周辺を軽く散歩。
施設の中庭を散策中に見た景色。
敷地内にあった温度計を見たらマイナス4度。施設のスタッフによれば、数日前は同じ時間マイナス7度だったそうです。冬期にはマイナス20度にまで下がるとのこと…。
宿泊施設でバイキングスタイルの朝食をいただいて、出発(8:45)。バスに乗って約30分で、国立天文台野辺山宇宙電波観測所に到着です。
ここでは、宇宙からの電波を観測することによって宇宙の謎を解き明かす「電波天文学」の研究が進められています。上の画像のレールは、アンテナ(左)を移動するために使っていたもの。
45m電波望遠鏡。1982年に完成してから現在まで第一線で活躍を続けていて、電波望遠鏡としては世界最大級だそうです。
広い敷地内には、所々にベンチが配されていて、野辺山ではどんな研究が行われているのかなど、興味深いパネル展示もあります。たとえば、以下のように。
およそ1時間ほど、観測所を見学してから、隣接のベジタボール・ウィズ(南牧村農村文化情報交流館)へ移動し、プラネタリウム鑑賞。
ベジタボール・ウィズの館内にあるドーム型シアターでは、1回あたりの上映時間は30分。季節によってプログラムが変わります。今日私たちが鑑賞したのは秋のプログラムでした。
上のパネル(ポスター)は、観測所の展示室に貼られていたもの。「長野県は宇宙県」であることの根拠(?)が挙げられていて、興味深いです。
美しい星空の項目で記されている阿智村は、最近、星空ツアーや星空観望イベントなどで大人気ですね。南牧村は日本三選星名所。近隣の川上村でも、昨夜も今朝も美しい星空が楽しめましたよ。
川上村は、油井宇宙飛行士の出身地としても知られています。
野辺山宇宙電波観測所とベジタボウル・ウィズを見学した後は、バスで清里へ移動し、ランチタイム。
ここでは、清里カレーを食べて、周辺の紅葉風景を楽しみました。詳しくは明日以降のブログで。